街角でHD-1をタスキがけにした男性を見かけ、そのハードボイルド加減に打たれた。
以来、ネットオークションなどを物色していたのだが、なかなか程度の良いものが見つからない。とりあえず、コレが如何なるカメラなのか手にとって確認すべく、半ジャンク品を購入。レンズカビ有り、シャッターボタンのカバー欠落。そしてフィルム室には夥しい砂が！ 距離ヘリコイドもジャリジャリいっている。数日かけて清掃完了。
純正の大口径フードは必須アイテムである。なにより格好が良い。
世界初の35mm全天候型EEカメラとして1979年に発売された。といっても水中カメラではなく、生活防水程度である。レンズは3群4枚のフジノン38mmF2.8。シャッターは完全オートのプログラム電子シャッターで1/8から1/500秒。ピントは目測ゾーンフォーカス。サイドにつける大振りな専用ストロボが用意されており、これも生活防水になっている。ブラックの他にイエロー、グリーン、レッドのボディ色がある。これらはなかなか市場に現れない。
フジのHDシリーズは後にフラッシュ内蔵のHD-S、フィルム自動巻上げのHD-Mとその普及型HD-R、パノラマモード付きのHD-Pが発売され、この系譜はフジ工事カメラシリーズに受け継がれた。現在はデジタルカメラにその名が残されている。
しかしこの画像はよくないなあ。黒ボディは撮るのが難しい...
FUJICA HD-1
